〜長居あいしょう歯科〜スタッフブログ

2024/08/18

災害時のオーラルケアが命を守ります

お盆休み直前に九州地方で大きな地震があり、南海トラフ地震臨時情報も発表され防災グッズを見直したり準備されている方も多いのではないでしょうか。

今回は災害時のオーラルケアの重要性についてお話したいと思います🦷

災害時、特に避難所では口に含むことができる水が大変貴重であったり、水場まで行くのがおっくうあるという理由で、歯ブラシは支援物資にあるものの多くの方が歯磨きの優先順位を下げてしまうそうです。

歯磨きが2日〜3日に1度という頻度になると口内環境が悪化し、インフルエンザ感染症や肺炎にかかるリスクが上がるため、体力や免疫機能が落ちている災害時では最悪の場合命を落としてしまう恐れがあります。

実際に、能登半島地震では「誤嚥性肺炎」の診断が通常の3倍、阪神・淡路大震災の災害関連死で1番多かったのが「肺炎」だったそうです。

死に至ることも…」災害時の“口腔ケア”支援に携わった歯科医3人からの切なる願い【能登半島地震】

 

では水を使用する以外に口内を清潔に保つにはどうすれば良いでしょうか。

現在は歯ブラシ以外にも、口腔ケアグッズはたくさんあります👄✨

 

水も歯ブラシもいらない歯磨きシート

歯の表面の汚れをぬぐって落とすだけでも効果があります。歯磨きシート以外にも赤ちゃん用の手口拭き、おしり拭きでも代用が可能です。(あくまで緊急時の手段です)

合わせて小さなフロスを一つ一緒にしておけば、歯間の汚れもケアできますし、荷物もそこまでかさばりません。

デンタルリンス

いわゆるマウスウォッシュタイプの歯磨きです。水でゆすぐ必要が無く、長期保存可能なものもあります。

 

ジェルタイプの歯磨剤

お子様やお年寄りの方など、上で紹介したものに抵抗がある方は当院でも販売しているジェルタイプの歯磨剤がおすすめです。うがい無しで歯磨き可能なので、一つ常備しておくと安心かもしれません☝️✨

※ライオン歯磨剤株式会社HPより

災害発生時はまず命を守る行動が必須ですが、その後は長期にわたる避難生活等でメンタル・健康状態を維持することが最も重要な課題になります。

口腔ケアは二の次になってしまいがちですが、全身の健康を守る重要な手段です。

この機会にいま一度、防災バッグの中の口腔ケアグッズも見直してみてくださいね!

 

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